ミネラルウォーターが何歳から飲めるのかは、明確には決まっていません
赤ちゃんや子供の体は、大人と同じではありません。そのためミネラルウォーターを飲むことで、体に悪影響をきたす場合があります。
その結果として赤ちゃんや子供にはミネラルウォーターを与えない方が良いとされています。何歳頃になったら飲めるかは、人によって違います。
ある程度成長してから、不調が出ていないか確認しながら徐々に与えていくのが良いでしょう。与える量を少しずつ増やしていき、問題がなければ、そのまま飲ませても構いません。
何かしら体調に異変がある場合には、すぐに与えることを止めましょう。
目次
赤ちゃんや子供の体、大人と同じ臓器の強さではありません
大人の体は内臓が出来上がっているため、ある程度のストレスに耐えることができます。しかし赤ちゃんや子供の内臓機能は、まだ大人のように出来上がっていません。
そのためミネラル成分をうまく体の中に取り込むことができません。よって臓器に過度なストレスがかかってしまい嘔吐などの症状を招く恐れがあります。
最悪の場合、臓器自体に傷をつける可能性もありますので、赤ちゃんや子供には、ミネラルウォーターは与えない方が良いでしょう。
何歳から与えて良いかは、正式な決まりはありません。それはミネラルウォーターの硬度や成長状態などが異なるからです。
幼児の成長状態には個人差が大きいため、一概に何歳からとは言えません。小学生に上がる頃までは、むやみに与えることは避けた方が良いとも言われています。
ミネラルウォーターには硬水と軟水という種類があります
ミネラルウォーターは、含まれているミネラル成分の違いから硬水と軟水に分けられます。赤ちゃんに飲ませる場合には、それぞれの特徴から適したお水を選ぶ必要があります。
硬水と軟水の違い
水の硬度とは、1Lあたりに含まれているカルシウムとマグネシウムの量のことです。
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が0~120mg/l未満が「軟水」、120mg/l以上は「硬水」と決められています。
日本では、ミネラルウォーターや水道水などもほとんどが軟水なので、軟水が飲みやすいという方が多いでしょう。
ミネラルウォーターの種類
ミネラルウォーターとい言ってもさまざまな種類があり、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の処理をしていないものが「天然水」で、それ以外のお水やミネラル分を調整したものは天然水にはなりません。
赤ちゃんには、ミネラル分が豊富に含まれた硬水は体への負担が大きいため、硬水でミルクを作るとお腹を壊す場合もあるので注意が必要です。
また、ヨーロッパなどで作られるミネラルウォーターは加熱処理で殺菌されていないので、赤ちゃんには飲ませない方が良いと言われています。
赤ちゃんにおすすめのお水はRO水
RO水は純水やピュアウォーターとも呼ばれ、不純物を極力取り除いているので、赤ちゃんの体に余計な負担がかかりにくいのです。
軟水であれば、含まれるミネラルの量が少ないため内臓へのストレスも少なく、とくに年齢を気にする必要はありません。心配がある場合には、一度沸騰させるなどしてください。
硬水は与えるのに注意が少し必要です。硬水はミネラルの量が多いため、内臓に過度なストレスがかかります。
ある程度内臓が出来上がるまでは、与えない方が望ましいでしょう。
ミネラルウォーターは、少しずつ与えるようにしましょう
赤ちゃんの月齢が小さい頃には、まだミネラルウォーターを飲ませる必要はありません。離乳食を始める頃から、少しずつお水をあげるようにしましょう。
赤ちゃんにはいつから水分補給させればいいの?
赤ちゃんのお風呂上がりや汗をかきやすい夏場など、ママやパパは赤ちゃんの水分補給をどうすればいいのか悩むときも多いでしょう。
生まれてすぐの赤ちゃんは、母乳かミルクしか口にしません。
基本的に離乳食が始まる6ヶ月頃までは、母乳やミルクで栄養や水分補給が足りると言われています。そのため、無理に水分補給をする必要はありません。
また、お水を飲ませたことで母乳やミルクの量が減ってしまう場合もあります。赤ちゃんには、離乳食を始めた頃から少しずつお水を飲ませてあげるといいでしょう。
大人でもミネラルウォーターで不調をきたす場合があります
ミネラルウォーターは、赤ちゃんだけでなく大人でも不調をきたすことがあります。
それは臓器が衰えていたり、持病を持っていたりなどする場合、ミネラルウォーターを多く飲むことで、内臓にストレスがかかってしまうためです。
そんな高齢者や持病がある方、そして子供でも安心して飲めるお水は、ピュアウォーターと言われています。
ピュアウォーターとは
ピュアウォーターはいわゆる「純水」のことで、ミネラルを含む不純物がほぼ取り除かれているため、体にかかるストレスが少ないと考えられています。
同じように内臓が未発達の赤ちゃんのミルクを作る際にも、ピュアウォーターは最適だと言えるでしょう。
素材本来の味を邪魔しないため、ミルク作り以外にも、お茶やコーヒー・お料理にまで幅広く活用することができます。
ウォーターサーバーの活用もオススメ
ピュアウォーターのウォーターサーバーは大変人気がありますので、日々の水分補給として取り入れてみるのも良いでしょう。
ウォーターサーバーのお湯は煮沸の必要もなく、すぐに使うことができるのが一番のメリットです。
調乳の際に、赤ちゃんの粉ミルクを溶かすためのお湯や、ミルクを冷ますための冷水をすぐに出すことができますので、育児中の時短にも繋がるでしょう。
(まとめ)ミネラルウォーターは、何歳から飲めるの?
ミネラルウォーターが何歳から飲めるのかは、明確には決まっていません
赤ちゃんは内臓が未発達なため、ミネラル成分の多く含まれている硬水のミネラルウォーターを飲むとお腹を壊してしまう場合があります。
赤ちゃんには、ミネラル成分の少ない軟水や、不純物をほとんど含まないRO水を飲ませると安心です。
生まれてすぐの赤ちゃんは母乳やミルクだけで必要な栄養や水分が補給できると言われているので、早いうちから無理に水分補給をする必要はありません。
赤ちゃんの水分補給は、離乳食が始まる6ヶ月頃から徐々に始めていきましょう。