ダイエット中、水分で下痢になるのはマグネシウムの影響です
水分を補給すると、下痢症状になりやすい人がいます。体質によってなりやすさは変わってきますが、主な原因は水分に含まれるマグネシウムです。
マグネシウムは下剤にも使用できる成分です。そのため便秘解消などの効果が期待できるでしょう。
硬水に多く含まれており、下痢や腹痛などの症状をきたす恐れがあります。下痢を引き起こさないためには、ピュアウォーターを選ぶようにしましょう。
また冷たすぎる水分も下痢になりやすいため、常温で補給してください。
目次
マグネシウムは便秘解消効果が期待できます
人によっては、お水を補給することで下痢などの症状をきたしやすい場合があります。これは、お水に含まれるマグネシウムなどの成分が原因です。
マグネシウムは成人のカラダの中には20~28g程度含まれています。カルシウムやリンと同様に骨を構成しているミネラルの一つです。
たとえば身近なところでいうと、にがりは塩化マグネシウムが主成分になります。アーモンドや魚介類などに多く含まれています。
マグネシウムは比較的不足しがちな栄養素です。そのため主食や野菜を十分に食べ、きちんと補うようにしましょう。
慢性的に不足の状態が続けば、骨粗しょう症や心疾患などのリスクを高めると言われています。
マグネシウムは主に「酸化マグネシウム」という薬剤に用いられています。これは便秘を解消する効果が期待できる薬剤です。
ほかにもマグネシウムの作用には血圧を下げる、血栓を作りにくくするなどがあると言われています。そのため身体にとって必要な栄養素と言えます。
マグネシウムの作用が人によっては強すぎてしまう場合があります。もともと胃腸の働きが弱い方であれば、さらに症状が出やすいでしょう。
無理にマグネシウムが溶け込んだお水を補給すると、体内の水分が多く失われ脱水傾向になってしまいます。その結果、めまいなどの症状を引き起こしてしまうでしょう。
つまり下痢症状があるなら、その水分を補給するのはやめた方が無難です。症状を引き起こさない水分を選択してください。
⇒ミネラルウォーターに含まれる成分については、こちらの記事ミネラルウォーターで下痢をする理由とは?もお読みください。
お水は大きく分けて、硬水と軟水があります
お水によってマグネシウムの含有量が異なります。基本的には軟水がマグネシウムの含有量が少なくなるでしょう。
お水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの含有量によって硬度が設定されています。
- 軟水:120mg/L未満
- 硬水:120mg/L以上
WHOの基準であれば上記のように分類されます。つまり硬水の方がマグネシウムやカルシウムの割合は多いと言えるでしょう。
硬水は、日本ではほとんど採掘されていません。そのため日本人が補給すると、クセを強く感じるケースが多いでしょう。
そのためスムーズに受付ない可能性があります。ただミネラルが多い分、より胃腸の動きを活発にする点がメリットです。
便秘解消などの効果が期待できるため、ダイエット中には最適の水分です。
軟水は、日本人にとって最も飲みなれた水分です。そのため抵抗感なく補給することができます。
硬水と比べるとミネラル分は少ないですが、水分を補給するため便を柔らかくするなどの効果は期待できるでしょう。また料理に用いても味に変化を与えることはありません。
そのため、あらゆるシーンで使用できるのもメリットと言えます。それぞれのメリットを把握し、どのような水分を補給するか検討しましょう。
ただし無理やり補給しても継続できません。硬水を補給する場合には、継続できそうな味か考えるようにしてください。
下痢にならないためには、ピュアウォーターを選びましょう
軟水だからと言って、マグネシウムが含まれていないわけではありません。そのため人によっては、軟水でも下痢症状を引き起こす場合があるでしょう。
そのため下痢に不安がある方は、ピュアウォーターを選ぶようにしてください。ピュアウォーターであれば、身体にストレスをかけずに補給することができます。
ピュアウォーターは、RO膜を用いてろ過したお水です。マグネシウムなどのミネラル以外にも細菌などの不純物を99%以上除去しています。
そのため乳幼児や高齢者、持病を抱えている方でも安心して水分補給ができるでしょう。
ピュアウォーターは主にウォーターサーバーかペットボトルなどで手に入れることができます。ペットボトルの場合、開封した直後から新鮮さが失われてしまうでしょう。
つまり空気中の細菌などが入り込むため、時間が経てば安全なお水とは言えません。できるだけ早く使い切るようにしてください。
ウォーターサーバーであれば、常に新鮮なピュアウォーターを補給することができるでしょう。そのためピュアウォーターを選ぶ場合には、ウォーターサーバーの方がおすすめです。
冷たすぎると下痢になりやすいため注意しましょう
水分の成分以外にも下痢を引き起こしやすい水分があります。それが水分の温度です。
水分の温度が冷たすぎる場合、胃腸を刺激し下痢になってしまう可能性があるため注意してください。下痢を引き起こさないためにも常温の水分を補給しましょう。
常温の水分であれば、胃腸に優しいだけでなくダイエットの効果も高まると言われています。そのためダイエット中には、特に冷たい水分を避けた方が良いでしょう。
お水の種類や温度などを気をつけても下痢症状が変わらない場合には、そのほかの原因が考えられます。胃腸自体の疾患、ストレスなど多くの原因があるため、一度内科などで診察を受けるようにしましょう。
胃腸自体に疾患があれば、早期に治療を開始することが大切です。悪化させないためにも検査を行ってください。
また過度なストレスによっても下痢を引き起こす恐れがあります。そのためストレスを上手く解消できるようにしてください。
睡眠をとるなどもストレス解消のために重要です。日ごろの生活も規則正しい生活に変えるようにしてください。
(まとめ)ダイエット中に下痢になるのは水分が原因?
水分で下痢になる主な原因はマグネシウムです。マグネシウムは便秘解消効果が期待できます。硬水にマグネシウムは多いため、下痢を起こしやすい人は避けましょう。できれば常温のピュアウォーターを選んで飲むようにしてください。
下痢を招くのは、お水の成分だけでなく温度も関係しています。冷たいお水は下痢が起こりやすくなります。常温のお水であれば、ダイエットの効果も高まるでしょう。下痢症状が続く場合には、医療機関で診察を受けるようにしてください。
<参考文献>
- 厚生労働省「マグネシウム」
- 神奈川県「軟水・硬水ってなあに?」
- 品川イーストクリニック「硬水と軟水の違いは?」
- 沢井製薬「ストレスに対する身体からのSOS 過敏性腸症候群」
- 夙川内視鏡内科まえだクリニック「その下痢症状ではこんな病気を疑います」