赤ちゃんへ飲ませる湯冷ましは、離乳食が始まる生後6ヶ月~1歳頃までは続けた方がいいと言われています

免疫力の弱い赤ちゃんは、口に入れるものはすべて1度火を通して殺菌を行うことが大切と言われています。そのため赤ちゃんが飲むお水も煮沸する必要があります。
とくに沸騰させる期間は医学的にいつまで必要かは決まっていません。多くの場合、離乳食が開始される生後6ヶ月頃から徐々に抵抗力がついてきます。
そのため免疫力が付く頃まで、お水を沸騰させるのが望ましいと言われています。
目次
免疫力が付く頃までお水を沸騰させましょう
赤ちゃんが生まれてすぐの頃は免疫力が弱いため、刺激の少ないものを飲ませてあげる必要があります。
免疫力が付いて水道水をそのまま飲めるようになるまでの間は、湯冷ましを飲ませましょう。
生後6ヶ月頃までは母乳やミルクで十分です
赤ちゃんは、生まれてから6ヶ月までは母乳や育児用ミルクだけで水分補給ができます。
湯冷ましを飲ませてお腹がいっぱいになると母乳やミルクの量が減ってしまう場合もあるので、無理に飲ませる必要はありません。
母乳やミルク以外の水分は、離乳食が始まり動きが活発になる6ヶ月頃から飲ませ始めるのが一般的です。
湯冷ましではなく麦茶やイオン飲料など、ノンカフェインの飲み物もいいでしょう。
ミネラルウォーターの場合は、赤ちゃんに負担を与えないようにミネラル分の少ないミネラルウォーターがおすすめです。
赤ちゃんには水道水をそのまま飲ませない方が良い
日本の水道水は高い水質基準を守るためしっかり消毒されているので、赤ちゃんに飲ませても大丈夫とされています。
しかし、殺菌に使われる塩素やトリハロメタンなどが含まれている場合もあるので注意が必要です。
赤ちゃんの胃腸は未発達なので、塩素などの不純物が入っている水道水をそのまま飲ませると下痢などの原因になりやすいのです。
赤ちゃんには湯冷ましを飲ませましょう
赤ちゃんに飲ませる湯冷ましは、水道水を煮沸して作ります。
煮沸することで残留塩素とトリハロメタンを取り除けるので、湯冷ましにすると赤ちゃんに負担をかける心配がなくなります。
湯冷ましを作るときには水道水をやかんに入れて沸騰させ、さらに沸騰してから5分間弱火にかけて塩素を抜き、カルキ臭を取ります。
煮沸した後には、哺乳瓶などの容器に入れて人肌の36℃前後まで冷やして飲ませてください。
ミルクを作るときは70℃くらいに温度を下げてから粉ミルクを溶かしましょう。
湯冷ましの作り方と保存方法を守りましょう
水道水や浄水器のお水は、湯冷ましにしてから赤ちゃんに与えます。赤ちゃんの体に優しい湯冷ましの作り方や保存方法をポイントとともに紹介します。
湯冷ましの作り方
日本の水道水は安全ですが、残留塩素などが残っている場合があるので赤ちゃんに飲ませる際には注意が必要です。湯冷ましの作り方は以下の通りです。
2.10分以上沸騰させます
3.お湯を約36℃の人肌まで冷ませば出来上がりです
湯冷ましを作る際の注意点は、再沸騰ができないことです。再加熱してしまうと、空気中の不純物を取り入れてしまいます。
また、電気ケトルや電気ポットは10分以上沸騰させることができないので、湯冷ましはやかんで作るのがおすすめです。
浄水器のお水を使う場合でも不純物が含まれているかもしれないので、水道水と同じように煮沸して作りましょう。
保存方法
保存期間
湯冷ましは塩素が無く雑菌が繁殖しやすいので、作ってから1日程度しか保存ができません。常温で保存する場合には、涼しい場所に置いておきます。
冷蔵庫では2~3日程保存が可能です。赤ちゃんに飲ませるときには、お腹を冷やして胃に負担をかけないように、常温に戻してからにしましょう。
保存容器
湯冷ましを保存するときには、耐熱性があり密閉できる魔法瓶やガラスボトルなどがおすすめです。一度口を付けた後には雑菌が入ってしまうので、保存容器と飲む容器は別にしてください。
飲み口にパッキンが付いているボトルはパッキン部分に汚れや雑菌が付きやすいため、気を付けて洗う必要があります。洗いやすさを考えると、ペットボトルやパッキンの付いたボトルは避けて、保存容器を選びましょう。
「赤ちゃんが飲めるお水は、内臓に負担をかけない軟水です
毎回沸騰させるのは、忙しい主婦にとって大変です。そのためペットボトルなど市販のお水を使用する人も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんには市販のお水がすべて適しているというわけではありません。そのため、赤ちゃんが飲めるお水は、胃や腸に負担がかかりにくい軟水だけです。
軟水とは、硬度100mg/L以下のものを言います。できる限り不純物が含まれないお水が良いと考えられています。
ペットボトルはその日のうちに
さらに注意しないといけない点が、ペットボトルは蓋を開けた日に使い切ることです。蓋を開けてから時間が経過すると、徐々に菌は増殖してしまいます。
一度沸騰させたお水であっても、菌は繁殖します。そのためできる限り早めに飲むようにしましょう。飲めない場合には、小さめのペットボトルを購入するようにすると良いでしょう。
ピュアウォーターなら赤ちゃんに安心して飲ませることができます
調乳で湯冷ましを使用する場合、ペットボトルのお水であれば、その都度お湯を沸かす必要があります。
ミルクは朝や昼だけでなく、夜中も作らなければなりません。産後の身体を休めるためにも、出来るだけ手間を省きたいと思うでしょう。そこで便利なのが、ウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーの活用
粉ミルクに含まれる栄養素を破壊してしまう恐れがあるため、ミルク作りに熱湯は良くないと言われています。反対に70度以下でのお湯でミルクを溶かすのも良くありません。
粉ミルクの中にはわずかに菌が存在しますので、菌を死滅させるために70度以上、できれば80度で調乳するようにとされています。
ウォーターサーバーのお湯の温度は、80度~90度に設定されています。お湯を沸かし温度を確認する必要もないため、ミルク作りには最適と言えるでしょう。
またウォーターサーバーであれば、一度ミルクを完全に溶かした後に、湯冷ましを入れることも簡単にできます。
ウォーターサーバーのお水の種類
ウォーターサーバーのお水の種類により、赤ちゃんに不向きな場合があるので、導入の際には注意が必要です。
赤ちゃんでも安心して飲めるお水は、ROろ過方式を採用し、あらゆる不純物を取り除いているピュアウォーターです。
毎日のミルク作りや水分補給としても、余計なものを含まないスッキリとした味わいで、赤ちゃんにも安心して飲ませることができます。
⇒赤ちゃんに与えるお水については、こちらの記事【保存版】赤ちゃんにミネラルウォーターをそのまま飲ませても大丈夫?もお読みください。
(まとめ)赤ちゃんの湯冷ましはいつまで飲ませる?
赤ちゃんへ飲ませる湯冷ましは、離乳食が始まる生後6ヶ月~1歳頃は続けた方が良いと言われています
赤ちゃんは、生後6ヶ月位まで母乳やミルクで必要な水分が摂取できています。
6ヶ月頃からは離乳食とともに湯冷ましなどを徐々に飲ませ始め、離乳食が終わり普通の食事が食べられる頃には、湯冷ましをやめても大丈夫です。
月齢の小さい赤ちゃんはまだ免疫力が弱く、刺激の強いものを口にすることができません。
日本の水道水は安全性が高いですが、微量の塩素やトリハロメタンが含まれている場合があるので、無理せず少しずつ慣らしていく必要があるでしょう。
<参考文献>
- 大田区「赤ちゃんと水」
- 旭川医科大学病院「【母乳育児】赤ちゃんのQ&A ~離乳食~」
- 雪印ビーンスターク株式会社「意外と知らない!?赤ちゃんのミルクのこと」
- 一般社団法人星栄養協会「赤ちゃんには 湯冷まし か ミネラルウォーターか」
- 熊本市「赤ちゃんが麦茶や湯冷ましを嫌がるときは?」



