ミネラルウォーターとは、品質を安定させるため天然水に一手間加えたものです


ミネラルウォーターは、天然水に一手間加えたものです。天然水とは、特定の水源地から採水された地下水に、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的な処理を行わないお水です。

ミネラルの有無に決まりはなく、ミネラルウォーターはミネラルが含まれた天然水を調合するなど一手間加えたもの。

つまりミネラル成分の含まれているお水です。どちらのお水が優れているという訳ではありません。

他にもボトルドウォーターやピュアウォーターなどの種類もあるので、それぞれの特長を知り、自分が飲みやすいと思うお気に入りのお水を見つけてみましょう。

天然水とは、特定の水源から採水された地下水

天然水とは特定の水源から採水された地下水です。沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の物理的処理を一切行っていないものとされています。

つまりミネラルの有無は、天然水の定義には関係ありません。そのためミネラルが入っていないお水は「ナチュラルウォーター」、ミネラルが入っているお水は「ナチュラルミネラルウォーター」と呼びます。

またEU諸国の場合、天然水と呼ぶためには加熱殺菌も非実施です。加熱殺菌によってお水本来の活性が奪われる可能性があり、お水の本来の形を重要視する考え方によるものでしょう。

日本では安全性を重要視する考え方があるため、原則加熱殺菌を行っています。

天然水の水源となる採水地の種類

浅井戸水

地上から掘削したときに地下水が湧き出す第一層目のお水で、浅い位置にある水源です。

深井戸水

水が湧き出る第一層目より深い場所にある第2層目に位置するお水で、地上から遠いため安全性が高くミネラル分も多く溶け込んでいます。

湧水

崖の下や丘の谷間などから自然に湧き出る、主に第一層目の地下水です。

鉱泉水

自噴する地下水のうち水温25℃未満のもの、含まれているミネラル分で種類が分かれます。

鉱水

自噴しないため、ポンプで採水する地下水で、含まれるミネラル分により種類が分かれます。

伏流水

河川の底などの砂利層に浸透して地下を流れるお水です。砂層などでろ過されるので水質が良いという特徴があります。

温泉水

自噴する地下水のうち水温25℃以上のものか、温泉法で定められた成分を含むお水のことです。

ミネラルウォーターとは、天然水に一手間加えたもの


ミネラルウォーターとはミネラルが含まれる天然水に対して、一手間加えたものです。一手間は、品質を安定させる目的のために施される工程です。

つまりミネラルを調整する、複数のナチュラルミネラルウォーターを混合する、オゾン殺菌や紫外線殺菌を行うなどの工程があります。
 

ミネラルウォーターの基準と種類

ミネラルウォーターの安全基準は、食品衛生法で定められています。

亜鉛、カドミウム、水銀などの成分の含有量が規格以下であるかどうかを、殺菌と除菌工程がある場合は39項目、殺菌・除菌工程がない場合には14項目のチェックで判定されます。

ミネラルウォーター類は、お水に含まれている成分と製造過程の処理方法による分類が可能です。

ナチュラルウォーター

ナチュラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水を原水として、沈殿、ろ過、加熱殺菌で処理したお水です。

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターのなかでも、地下に滞留している間に地層のなかにある自然由来のミネラル成分が溶け込んだお水のことです。

ミネラルウォーターや天然水の気になる安全性

天然水やミネラルウォーターは、安全基準に沿って殺菌や検査が行われているため安全だといわれています。

このように天然水やミネラルウォーターは安全性が高いという特徴がありますが、水質基準項目は水道水より少なくなっています。

国内天然水は安全性が高いとされている

国内の天然水は、採水後にろ過、加熱、オゾン、紫外線などで殺菌処理を行います。

加熱殺菌処理では85℃以上で30分加熱を行うので、雑菌が除去され安心して飲むことができるのです。

ミネラルウォーター類には成分規格が定められているので、それに準じた水質検査も行われます。ヨーロッパの天然水は日本とは異なり、原水の成分を変えることが禁止されています。

ヨーロッパでは人間の環境基準を厳格に定めているため、基本的に水源が汚染される恐れがありません。

それによって、採水したままの地下水を容器に詰めてミネラルウォーターとして販売することが可能となっています。

ミネラルウォーターは食品衛生法により基準が定められている

食品衛生法では、ミネラルウォーター類に水質基準、製造基準が定められ、質の高い水質検査が行われています。

ただし、日本では水源の管理には規定がなく水道水よりも水質基準項目が少ないため、もし水源が汚染された場合には問題が生じるかもしれません。

日本の水道水は、大腸菌などの雑菌や残留塩素など51項目について水質の安全基準項目が設けられ、定期的に水質検査が行われている安全面で評価の高いお水です。

ミネラルウォーターも水道水ほどの検査項目はなくても沈殿やろ過、加熱処理などの処理方法で品質管理を行っているので、安全面で大きな問題が起きることはないでしょう。

⇒ミネラルウォーターの水質基準に関する記事はこちら

ミネラルウォーターはその硬度により、軟水と硬水に分けられます

軟水と硬水の違いは、「硬度」の違いです。

硬度というのは、お水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。

国内のミネラルウォーターは、軟水がほとんどです。軟水は口当たりも優しく、くせも少ない特徴があります。そのため気軽に飲めるというメリットがあります。

またPH値による違いもあります。中性・弱酸性・弱アルカリ性などのお水に分けることができます。

弱酸性のお水は、飲むだけでなく洗顔などに用いるのにも最適です。弱アルカリ性のお水は、疲れたときなどに飲むことで体調を整える効果が期待できます。

ミネラルウォーターの表示を確認することで、ミネラルウォーターの状態を把握することができます。

使用方法や体調によってミネラルウォーターを選ぶことで、ミネラルウォーターのパワーを効果的に得ることに繋がるでしょう。

⇒ミネラルウォーターの軟水と硬水の違いに関する記事はこちら

ボトルドウォーターやピュアウォーターなどの種類もあります

ボトルドウォーター

ミネラルウォーターのラベルをみると「ボトルドウォーター」と書かれている場合もあります。

ボトルドウォーターとは、天然水やミネラルウォーターと異なったお水です。

原水についての決まりはなく、水道水などもボトルドウォーターに含まれます。処理方法にも制限がありません。

ピュアウォーター

またピュアウォーターと呼ばれるお水もあります。これは逆浸透膜を用いて、あらゆる成分を取り除いたお水です。

ピュアウォーターは余分な成分が入っていないため、内臓にストレスがかかりにくいという特徴があります。

自分の好みや体調と相談してお水を選びましょう

天然水やミネラルウォーターなど、どのお水が特別に優れている訳ではありません。

風味や飲みやすさなどさまざまな視点から選ぶようにしましょう。また体調なども考慮して、ミネラルウォーターを飲むことが大切です。

体調などによっては、ミネラルウォーターがマイナスに働く可能性があります。持病などがある際には、かかりつけ医に確認すると安心です。

ウォーターサーバーが良いのか、ペットボトルを常備するのか、それぞれの費用の問題もあるでしょう。

コスパの良い方を選ぶ、自分に合ったお水を飲みたいなど、ライフスタイルに合わせていろいろ試してみるのもおすすめです。

⇒ミネラルウォーターの正しい飲み方に関する記事はこちら

(まとめ)ミネラルウォーターと天然水の違いとは?

ミネラルウォーターとは、品質を安定させるため天然水に一手間加えたものです

天然水やミネラルウォーターは、日本の食品衛生法で定められた安全基準によって安全性が確保されています。

ミネラルウォーターの水源には環境基準が設けられていないのですが、水質基準や製造基準の範囲内で安全なお水が作られているため、安全面での問題はないといえるでしょう。

ミネラルウォーターは、ミネラル量によって硬水と軟水に分けることができ、軟水の方がくせが少なく飲みやすいという特徴があります。国内のミネラルウォーターはほとんどがこの軟水です。

また、弱酸性や弱アルカリ性の水、あらゆる不純物を取り除いたピュアウォーターなどもあり、それぞれ特徴が異なります。

自分の好みの風味、体調などを考慮して、合うお水を選んでみてください。

【この記事の執筆】

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ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

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