人間の体は酸性に傾くと悪影響が出るため、アルカリ性の状態を保つといいとされています。では、どんな飲み物がアルカリ性なのでしょうか。

この記事では、おすすめのアルカリ性の飲み物を紹介し、なぜアルカリ性の飲み物が注目されているのかその理由も解説しています。アルカリ性の飲み物を取り入れるメリットを理解してから、生活の中にアルカリ性の飲み物を取り入れましょう。

アルカリ性の飲み物でも注意が必要なケースもあるため、あわせて紹介します。

アルカリ性の飲み物は「お水」や「豆乳・牛乳」

アルカリ性の飲み物を取り入れるなら、以下に紹介する飲み物がおすすめです。どんな飲み物がアルカリ性なのか、また同じ飲み物でも注意が必要なケースを紹介します。

お水

マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが多いアルカリ水を選ぶと、アルカリ性の飲み物を簡単に取り入れられます。しかし、ミネラルが多いため口当たりが硬く喉につっかえるような重みがあるため、一部の人にとっては飲みにくいと感じるかもしれません。

アルカリ性のお水が飲みにくいときは、中硬水から始めると徐々に慣れるでしょう。ミネラルが多いお水は、腸内環境の改善が期待できるため、美肌や消臭対策として人気があります。

豆乳

豆乳のpH値は6.8~7.5でアルカリ性の飲み物です。ただし、メーカーによって中性や酸性に傾いている豆乳もあります。

牛乳

牛乳のpH値は豆乳と同じくらいで、アルカリ性の飲み物です。豆乳と同様にメーカーによってpH値が異なっており、中性や酸性の牛乳もあります。

同じ牛乳でも、フルーツ牛乳はpH値が低くなる傾向があるため、アルカリ性の飲み物を選びたいときは避けてください。

緑茶

緑茶のpH値は7.0程度なので、アルカリ性です。ただし、使うお水のpH値によって緑茶のpH値も変わります。

硬水を使って煮だした緑茶はpH7.3程度と高くなりますが、蒸留水ではpH6.2程度と低くなります。アルカリ性の緑茶を飲みたいときは、硬水を使ってお茶の成分を抽出してください。

紅茶

緑茶に比べて紅茶のpH値は低くなり、5.7~6.5程度です。また、緑茶同様にお水のpH値に影響されます。

紅茶に何か入れて飲むときは、入れるもののpH値で変わります。砂糖やレモンを入れた紅茶のpH値は低くなるため、アルカリ性の飲み物としておすすめはできます。

牛乳を入れると弱アルカリになるためおすすめです。

ルイボスティー

カルシウム・マグネシウム・ナトリウムなどのミネラルが豊富なルイボスティーは、弱アルカリ性の飲み物です。体内のpHバランスに近く体に吸収されやすい特徴があります。

ルイボスティーはノンカフェイン飲料で、水分補給に最適です。ミネラル摂取としても向いているため、子どもからお年寄りまで幅広い人が利用しやすい飲み物です。

私たちの体はそもそも「弱アルカリ性」

アルカリ性の飲み物が人気の理由は、私たちの体内が弱アルカリ性であるからです。なぜ体は弱アルカリ性なのか、また弱アルカリ性でないとどのような影響を受けるのか紹介します。

体が弱アルカリ性である理由

人の体はpH7.35~7.45の弱アルカリ性です。体の細胞は弱アルカリ性でなければ正常に機能しないため、弱アルカリ性に保たれています。

そのため、血液や体液のpH値もpH7.35~7.45の弱アルカリ性となっています。

体が酸性に傾くとどうなるのか?

体は常にpH7.35~7.45の弱アルカリ性を保つ恒常性の機能があります。酸性の食べ物や飲み物の影響で体が酸性に傾いても、酸の排出や中和で弱アルカリ性に戻す働きが呼吸・腎臓・胃腸などにあるため、pH7.35以下のアシドーシスにはなりません。

しかし、何らかの体の異常によりpH7.35以下のアシドーシスになると、不整脈や血圧低下などが起こり危険です。また、pH7.45以上のアルカローシスでも不整脈や意識障害が起こり、昏睡状態に陥ることがあります。

弱アルカリ性を維持する「3つメリット」

アルカリ性の食事や飲み物を取り入れたり適度な運動やストレス対策をしたりすることで、私たちの体は弱アルカリ性を保ちやすくなります。体を弱アルカリ性に保つと、以下3つのメリットが得られます。

自然治癒力が高まる

私たちの体は弱アルカリ性が正常な状態のため、体が弱アルカリ性のときに本来の力を発揮できます。自然治癒力も高まるため、病気に強い体作りとして、体を弱アルカリ性に保つことは重要です。

免疫力が保たれる

体が弱アルカリ性に保たれると、免疫細胞が働きやすくなります。免疫細胞は体に侵入してきた細菌やウイルスと戦っており、病原菌を減らすために重要です。

歯の健康を維持できる

口の中のpH値は6.5~7.0程度です。弱アルカリを保つことで、口の中の健康が守られています。

酸性の食べ物や飲み物の影響を受けると、口の中が酸性になり「酸蝕歯(さんしょくし)」のリスクが高まります。酸の力で歯の表面にあるエナメル質が溶けてしまい、虫歯の原因や歯を失うリスクがあるため注意が必要です。

酸性の食べ物や飲み物を口にした後は、うがいや歯磨きをすることで、酸の影響を減らせます。

老化防止のためにも「体の酸化」を意識しよう

体を弱アルカリ性に保つことが重要な理由は、体が酸性に傾くと老化しやすくなるからです。なぜ酸性に傾くと老化しやすいのか、その理由とどのように体の酸化を防いだらいいかを紹介します。

老化の原因は体の酸化

私たちの体を老化させる原因のひとつに、活性酸素の影響があります。体が酸素を取り入れる以上、活性酸素の発生は防げませんが、問題なのは活性酸素が増え過ぎる場合です。

体内に活性酸素が増え過ぎると、体の細胞はダメージを受けてしまいます。肩こりや疲労などの体の不調や、高血圧や糖尿病などの病気も、活性酸素の影響を受けた結果です。

酸化で免疫力が低下する

体内の免疫細胞は弱アルカリ性で正常な機能が保てるようにできており、活性酸素が増え過ぎて体が酸化すると、免疫力が低下します。免疫力の低下で病原菌が増えやすくなり、口腔内の悪化や病気を引き起こすため注意が必要です。

虫歯ができやすい、歯茎が腫れる、歯周病にかかりやすいなどの症状も、体が酸化して免疫力が低下しているサインです。疲れやすい、アレルギーが起こりやすいときも体が酸化して免疫力が低下している恐れがあります。

酸化を防ぐためアルカリ性食品を取り入れる

体の恒常性により、酸性に傾いても弱アルカリ性に戻そうとする働きがありますが、アルカリ性食品を取り入れると体に負担をかけず、弱アルカリ性を保ちやすくなります。酸性に傾いているときは、腎臓が血液中にアルカリ性物質を出して中和しようとします。

しかし、酸化防止のためアルカリ性食品を取り入れることが大切です。酸性食品は、肉類・お米・お酒・缶コーヒーなどがあります。

普段私たちの生活で食べる食品の多くは酸性食品で体は酸性に傾きやすくなるので、体のバランスを整えるためアルカリ性の食べ物や飲み物を取り入れましょう。

(まとめ)アルカリ性の飲み物とは?

アルカリ性の食品を取り入れると健康や美容にいいと言われます。この記事で、その理由を理解できたでしょう。

体は弱アルカリ性で正常な機能を保てるので、アルカリ性食品を取り入れて体を正常に保つようにしてください。普段私たちが口にする食べ物や飲み物の多くは、酸性食品です。
しかし、この記事で紹介したアルカリ性の飲み物を取り入れることで、体のpHバランスを保ちやすくなり、健康や美容対策になります。

すべての食品をアルカリ性に変えることが難しいときは、アルカリ性のお水を飲むなど、できる対策から取り入れてみてください。

【この記事の執筆】

hawaiiwater

ピュアハワイアンWebマガジン編集部

この記事は、ピュアハワイアンを提供する株式会社トーエルの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。

ピュアハワイアン(ハワイアンウォーター)について詳しくはこちら

便秘解消には水分補給をしましょう 特に女性は多く抱えている便秘の悩みですが、これを解消する … 続きを読む こまめな水分補給でスッキリ便秘解消