ミネラルウォーターとにがりは、全く異なるものです
にがりとは、塩化マグネシウムや塩化カルシウム、ミネラルなどを多く含んでいます。海水から塩を生成する際に発生する残留物です。
ミネラルウォーターも多くのミネラルを含んでいますが、にがりとは全く異なります。それはとれる場所が違います。
にがりは海水でも、海面に近い場所からとられています。ミネラルウォーターは、海水の場合、海底の深い場所から採水しています。
どちらもミネラルは豊富なため、とりすぎには注意が必要です。元気な体を維持するために、お水は丁寧に検討しましょう。
にがりは、塩化マグネシウムなどを多く含んでいます
にがりとは、塩を生成するときに出される残留物です。粗製海水マグネシウムとも呼ばれ、既存添加物の一つです。
よく豆腐を固めるための成分として馴染みがあります。このにがりには、健康によいと言われる多くの成分が含まれています。
・塩化マグネシウム
・塩化カルシウム
・鉄
・カリウム
・亜鉛
つまり豊富なミネラルを含んだものと言えます。ミネラルウォーターもミネラルを豊富に含んでいます。
しかしこの二つは作られる場所が根本的に違います。にがりは塩がとれる海面付近から生成されます。
海から採水されるミネラルウォーターは、海底の深いところから採水しています。同じようにミネラルが含まれていても、全く異なるものと言えます。
ミネラルウォーターに含まれる主な成分は、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムです。
同じようなマグネシウムやカルシウムが含まれていても、塩素との化合物である塩化マグネシウムや塩化カルシウムとは少し異なります。
ミネラルのとりすぎには注意が必要です
にがりやミネラルウォーターに含まれるミネラルは、健康のために欠かせない栄養素です。しかし多くのミネラルは日々食べているものから摂ることができています。
にがりやミネラルウォーターを過剰に摂取することによって、ミネラルを取り過ぎる可能性があります。その結果として健康被害を生じる恐れも出てきます。
にがりを原液で飲んだ、過剰に摂取していた場合、血中に含まれるマグネシウムの濃度が高くなり、高マグネシウム血症を発症する恐れがあります。
高マグネシウム血症は、低血圧や脱力、呼吸障害などを起こし、最悪の場合心停止を招くこともあります。
もちろんミネラルが不足しても、身体の機能に影響を及ぼします。ただミネラルが必要だからと言って、安易にとりすぎるのは危険と言われています。
自分の体調をみながら、意識的にミネラルをとるようにしましょう。たとえば疲れが溜まっていると感じた場合には、いつもより多めにミネラルをとるとよいでしょう。
マグネシウムが多く含まれているピーナッツなどのナッツ類を間食するなども効果的です。ミネラルは過剰摂取を避けるために、できる限り食べ物で補給するように心がけてください。
お水は、自分の身体にあったものを選びましょう
どのようなお水がよいのかは、人によって違います。ストレスが多く、食も乱れがちな人はミネラルウォーターを選んでも構いません。
ただミネラルウォーターは赤ちゃんには、与えないようにしてください。赤ちゃんの身体は、未熟な状態です。
そのためミネラルを分解し吸収することが苦手と言われています。ミネラルを取り過ぎることで、臓器を損傷することもあります。
また臓器に疾患を抱えている場合も、ミネラルウォーターは避けた方がよいでしょう。場合によっては、臓器にストレスがかかってしまう可能性も捨てきれません。
心配であれば、かかりつけ医にアドバイスをもらうようにしてください。そういった人には、ピュアウォーターなどがよいと言われています。
ピュアウォーターには、ミネラルが含まれていません。そのため身体にストレスがかかりにくいと考えられています。
お水は、身体の状態に適したものを摂取しましょう。
(まとめ)ミネラルウォーターとにがりの違いとは?
にがりもミネラルウォーターもミネラルを多く含んでいます。にがりは海面に近いところからで生成されています。
ミネラルウォーターは、海底の深いところから採水されています。とりすぎることで、健康を損なう可能性があります。
にがりは粗製海水マグネシウムとも呼ばれています。塩化マグネシウムや塩化カルシウム、ミネラルを豊富に含んでいます。
ミネラルウォーターはミネラルを豊富に含んでいます。とれる場所や塩素との化合物など含まれる成分に違いがあります。
ミネラルは、基本的には日々食べているものから摂取することができます。ミネラルの過剰摂取によって、健康被害を生じる可能性もあります。
マグネシウムの過剰摂取によって、心停止を招くこともあります。体調に応じて、ミネラルを調整しましょう。
ミネラルウォーターは、赤ちゃんや病気を持っている人には適しません。臓器にストレスがかかる恐れがあります。
心配がある場合は、かかりつけ医に相談するようにしてください。身体の状態に適したお水を摂取しましょう。