ヒーローイメージ

IT'S NOT ALWAYS CALM

江刺家愛の波あり人生

2018-03-30

Sea is shy

5月下旬頃の陽気となった先日、腰越漁港近くの浜で本を読んでいると、波打ち際を人の歩く音がした。最初は気にもせず本から顔を上げずにいたのだけれど、少ししてまた、パシャリパシャリとリズム良く進む音がしてきたので目を向けてみると、誰もいない。浜にいるのは私だけ。空耳かと再び本を読み始めて暫くしたところ、子供の明るい笑い声が聞こえてきた。今度は直ぐに顔を上げるが、しかしそこには穏やかな波が静かに打ち寄せるだけで、人っ子一人いない。では音の主は…?と、目を凝らし耳をそばだて海を見ていると…、はいはい、居ました居ました。小さな波が浜を歩きお喋りを楽しんでます。ゆっくりゆっくりと小波が割れる音は裸足で歩いているかのようで、海水が砂に染み込む音と干されたワカメが揺れる音が重なると、可愛らしい子供の声となって耳に届いていたのだ。ただ意識すると、波は波音で風は風音になってしまう。それが本を読んだりして海に無意識でいると、近づいてきてくれる。堂々として見えて、海は意外とシャイみたい。

2018-03-23

見晴るかす

年度末は何かと気忙しい。気がつけば目の前の物事に振り回され、天気の確認以外で空を見上げたり、水平線や山々を眺めたり、遠くに広がる自然を見る事無く過ごす日々が続いていませんか?ここ最近眺めた中で、一番遠くの景色はどこでしょう?思うに、昔は高層の建物が少なかったから空の占める割合が広かっただろうし、街から少し離れれば田畑や空き地など平坦な風景が多く、日常の中に『遠き線』や『遠き点』があり、意識せずにそれらを眺めては、心を落ち着かせたり気持ちを切り替えられたり出来ていたのではないかしら。視界の広さは、寛容や平静と言った心の広さを養う力があるように思うのだが、どうだろう。ところで『眺め』と言う字は、目偏に兆と書くが、この『兆』には起ころうとする物事のきざしを意味すると広辞苑にある。遠方を見遣れば、心に何か新しい光が降り注ぐかも…。

2018-03-16

フタロス

真上から照らすお天道様が眩しい空の下、崎陽軒のシュウマイ弁当を食べる会社員の方を見かけた。まず箸をパキッと割り、続いて経木の蓋に残るご飯粒をこそげ落としてパクリ。そうそう!これ大事。そのまま捨ててしまっては、罰があたると言うもの。同じようにパックのヨーグルトも、開けたらまず蓋に付く水気の少なくなったその部分から食べたり、中に混ぜたりしてしまう。実はこの『フタロス』は、私達が思っている以上に多いようで、カップ焼きそばの場合、湯切りの後に蓋に残るキャベツの葉は4枚分ほど、そのまま捨てられる量は、年間約4トンにもなるのだとか。こうなると、もはや残りカスと言うレベルでは無い。食品ロスを考える中で、見過ごしてはいけない部分かなと思う。なぁんて真面目に言いながら実は、この蓋に付着した部分、少し水分が抜けた感じが単に好きなだけなのだけれど。蓋の内側なだけに、裏グルメと言えないかしら?

2018-03-12

福島の鍋

随分と前に福島へスキーをしに、テニス仲間十数人と出かけた。私にとっては初めてのスキーであり初めての雪山で、そして初めての北国の鍋料理だった。初日の夕食で頂いた鍋が、味も香りも色までも、今だに忘れられずにいる。東北の鍋料理と言うとアンコウやフグ、じゃっぱ汁や芋煮などが良く知られているけれど、この時のはもっとずっと素朴。具材は主に細切りにしたお野菜や山菜で、肉団子が入っていたかもしれないが、人参や白菜やネギなどの味が驚くほど濃く美味しく、野菜にばかり箸がむいてしまっていた。汁はお出しと醤油と酒だろうか、茶色いけれども見た目ほどの塩っぱさは無くあっさり、野菜の甘さと旨みいっぱいの優しいお味。何と言う鍋だったのだろう。宿が、福島出身の友人のお知り合いの所だったから、本当にその地域の家庭鍋だったのかもしれない。そう思えるくらいに飾り気がなく、でも素材の力強さを感じる、滋味深い、心に染みるような味だった。湯気で白く煙るガラス窓の外、チラチラと白い雪が舞っていた風景も、とても懐かしい。

2018-03-02

シンコクな時期

確定申告の為に税務署へ行ってきた。最終的な確認をして頂こうと指定された机で待っていると、隣からしきりに鼻をススル音が聞こえてくる。説明をしている職員の方が花粉症らしく、厚手のマスクが顔の半分以上を覆っている。この日はとても南風が強く吹き気温も高い。花粉の飛散量はかなり多いのだろう。しかし途中で鼻をかむ事も出来ず、贈与が…ズズッ、所得が…ズズ〜と、そうでなくても確定申告と言う重い雰囲気の中、それ以上に深刻な空気が漂っていた。すると説明を聞いていらした若い申告者の方が、花粉症ですか?僕もなんですよ、今日は本当に辛いですよね…と話しかけた途端、職員の方の厳しい目が緩み、そそそそそ〜なんです!と喜びの声。その後は、お二人の間に流れていた緊迫感が消え、花粉症の辛さを分かち合う同士の如く和やかに、まるで鼻の通りが良くなったかのようにスルスル〜と申告書の作成が終了されていった。還付金は約1ヶ月半後に振り込まれるそうで、その頃にはお二人の症状も落ち着いているだろうか。

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AI ESASHIKA

初めまして!江刺家愛と申します。
私はラジオパーソナリティ、MC等をなりわいとしています。鎌倉育ち、海が大好きなアナログ人間です。
今までWSF、ボディボードを経験し、現在はロングボードを楽しみつつ、貝集めて、ゴミ拾って裸足でのんびりしています。
最近、小さくなっていく砂浜が心配です。増えていくゴミが、切ないです。いつまでも、澄んだ海で、美しい日本でありますように。
これから、私の日常の中でのAlohaな出来事や出会いをお届けします。
少しでも、あなたの生活に潤いが生まれれば、嬉しいです。

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