ヒーローイメージ

IT'S NOT ALWAYS CALM

江刺家愛の波あり人生

2024-09-24

指揮者

たった1本の小枝が音楽を奏でる事もある。浜を歩いていたら、150~160センチほどの細い枝が、砂にシャキッと姿勢正しく挿してあった。その枝を真ん中にして海を眺めていたところ、次第に小枝が指揮者のように見えてきた。そして海上はステージ。その日の海はコシハラサイズの波がコンスタントに入り、沢山のサーファーが波待ちをしていた。海の舞台の上のサーファーはオーケストラ。はたまた、サーファーが音符となり、指揮者の振る指揮棒に合わせて奏でる動く楽譜とも言える。雲の切れ間から見える太陽の光はスポットライト。ではこの空この海この季節、古枝の指揮者によって奏でられるのは、どんな音楽であろう。


2024-09-19

お・ツ・キ・ミ

今年の中秋の名月は、"愛でる“と言う言葉がぴったりな美しさでしたね。 その日、私は空に輝く月を眺める前に、食卓でこんな素敵な月に出会えた。生卵を割ったら、なんと双子。特別殻が大きくもなく、少し重いとも感じず、割ってみたら黄身が2つあり驚いた。今宵は十五夜、お月見。そこに黄身が2つ、ダブルムーン。おツキミにキミが2つでツキがめぐってくる…⁇  なんだかツイテいそうだぞ、今日のワタシ。キミに胸キュンな出会いがあるかもしれないぞ。と、ウキウキした気持ちで1日を過ごしていたが、夜空に煌々と光る月が現れる時間になっても、特にスペシャルな出来事、出会いは起こらなかった。おっと、こんなキュートなキミとの出会いを忘れてはいけないね。


2024-09-10

砂まみれのサンタクロース

今月8日の日曜日にNSA(日本サーフィン連盟)による、毎年恒例の全国一斉ビーチクリーンが行われた。鎌倉支部は材木座、坂の下、稲村ヶ崎、七里ヶ浜、鎌高前、腰越海岸の6箇所で、私は腰越海岸に参加した。ここは最近、地形の変化で潮の流れが変わったのか、浜に大量のゴミが打ち上げられている。当日も然り。大勢で拾っても拾っても、減りはすれども無くならない。ボトルの蓋が多く、数ミリの小さな、謂わゆるマイクロプラスチックは無限。そんな中、親指程の大きさの乳白色のプラスチックを見つけた。拾うと、それはサンタクロースのオーナメントだった。どこからか、海か川を渡って流れ着いたのだろう。ところどころ色が剥げているので、長旅だったのかも知れない。当初、このサンタクロースが飾られたツリーの周りは、きっと幸せに包まれていたことだろう。それが今、ビーチクリーンの場で拾われてしまうなんて、何とも寂しい。

2024-09-04

西瓜の衰退

9月に入った途端、西瓜がどこか寂しげだ。既に世間は食傷気味か、この時期丸々一個は買い求めないだろうと店側が考えてか、大玉の殆どは4分の1以下にカットされ、「見切り品」とか格安の値段を赤いペンで書いたシールが貼られている。断面の果肉は、ピカピカ鮮やかな赤を越してどす赤い色に変わり、熟しきっているのが一目でわかる。店頭で手に取る人は少ない。1~2ヶ月前は夏のお殿様の如く売り場中央にドッシリ鎮座し、その姿は皆をワクワクさせ、選ぶのも楽しく、夏を手にしたような気分から腕にこたえる重さもなんのその。ところが8月も後半過ぎて人気度は著しく下がり、スイカ自身肩身が狭いのか、丸い膨らみが縮こまっているように見えてしまう。果物番長のワタクシは不憫に思い、大玉を4分の1に切った200円特売の西瓜を1つ購入した。が、やはり晩夏の味と食感であった。寂しさが、いや増す。

プロフィール

プロフィール画像

AI ESASHIKA

初めまして!江刺家愛と申します。
私はラジオパーソナリティ、MC等をなりわいとしています。鎌倉育ち、海が大好きなアナログ人間です。
今までWSF、ボディボードを経験し、現在はロングボードを楽しみつつ、貝集めて、ゴミ拾って裸足でのんびりしています。
最近、小さくなっていく砂浜が心配です。増えていくゴミが、切ないです。いつまでも、澄んだ海で、美しい日本でありますように。
これから、私の日常の中でのAlohaな出来事や出会いをお届けします。
少しでも、あなたの生活に潤いが生まれれば、嬉しいです。

アーカイブ

商品のお申し込み・お問い合わせ