2021-01-29
希望の光
葉山マリーナでは、医療従事者の方々への感謝と支援の為に、希望の光と言うプロジェクトが行われている。その一つとして、ヨットを体験した子供達や近隣の方々が、未来への希望をテーマとした絵を描いたフラッグが上げられている。海に希望を託した色鮮やかな旗は、子供達の青々とした純粋さと湧き立つ力が感じられる。このフラッグのイラストやメッセージは、どなたでも参加が出来るとの事で、私も一枚参加させて頂くことに。医療従事者の方々が、一日も早く安堵の笑みを浮かべられるように…、そしてマスク無しで皆が微笑みあえるように…、Smileマークにしました。希望の光とのタイトルに合わせ太陽に見立て、下には、国を超えて助け合う気持ちとして、海を描きました。集まったフラッグは、船のセールの形に上げられて、夜には青い光に包まれます。尚、プロジェクトは3月末まで開催され、支援金箱も設置されています。詳しくは葉山マリーナのHP、またはお問合せ下さいませ。
2021-01-20
春菊
何故かここ最近ずっと、春菊を食べたくて仕方がない。あの青々とした苦味を舌が求めている。八百屋さんに並んでいるのを目にするだけで、口の中に清涼とした香りが広がってくる。食べ方は、さっと茹でてそのままか、擂り胡麻や鰹節をたっぷり混ぜるくらいで、きわめてシンプルに。春菊の苦味と香りのみを味わいたく、また茎の僅かなコリコリ感と葉のモシャモシャ感を楽しみたいのだ。季節の青物には、ほうれん草や小松菜、青梗菜などがあるけれど、香りの強さでは春菊が断トツではないかしら。鷹羽狩行の句で「春菊を洗えば水も香を放つ」が、稲畑汀子の句では「春菊を茹でし厨と分りけり」がある。 今夜は春菊を味わいながら、希望の春へ向けて一句読まれては如何でしょう?
2021-01-13
No Amanatto,No Life
高齢のご婦人がお買い物を終え、食品売り場の脇にある椅子に腰掛けていらした。間も無く旦那様が来られて、開口一番、「甘納豆は買ったかい?」。奥様は買い忘れてしまったようだが、お疲れの様子でなかなか立ち上がろうとされない。旦那さまは、「甘納豆無くなってただろう?いかんよ!さ、買って帰ろう!」と促している。奥様は微笑みながらゆっくりと立ち上がり、買い物袋を下げ、お二人で再び売り場へと向かわれた。勝手な想像だけれど…、青空から降り注ぐ太陽で温もる窓越し、畳の上、座布団、渋い緑茶と、小豆や鶯豆の甘納豆、ポツポツと話すお二人の声、そんな風景が浮かんだ。このお宅では甘納豆が単に好物と言うだけでなく、日々の幸せを作り出している大切なものなのではないかしら。好物って舌で味わう以上に、それを買う時の気持ち、誰かと食べる楽しさなど、その空間やそのひと時にこそ、幸せと味わいがあるのかも知れない。色々と制限のある今、自分の好きなものが身近にある事の幸せを忘れないようにしたい。
2021-01-06
初日の出を拝みつつ
新年明けましておめでとうございます。お正月は、如何お過ごしでしたでしょう?
私は、初日の出を鎌倉の浜から眺めておりました。今年の朝日は、とても輝きが強く、色が濃く、光に重みを感じました。波はヒザからモモくらいのサイズ、潮が満ちていたので海面がタップンタップンと大きく揺れ、そこに朝日が放つ光の道が浜へと伸び、波打ち際に丸いオレンジ色の太陽が映し出されていました。本物の太陽は上へ上へと静かに上がるのに対して、海面にあるオレンジ色の光の球体は、波の動きに添って左右にゆったりゆったりと漂っている…。片や自ら上がる光で、片や波にまかせ自然にまかせる光…。輝き方はそれぞれ。
2021年、希望の光が皆を照らしますように。