ヒーローイメージ

IT'S NOT ALWAYS CALM

江刺家愛の波あり人生

2025-11-28

防犯大作

まもなく12月に入るのに、日中の最高気温が20℃近くまで上がる予報の日の朝。穏やかな南風に、陽射しの下では暑いくらい。波もあり、海へ向かうサーファーの足元はブーツではなく、みなゴム草履。なので、久々に砂浜にゴム草履が幾つも並んでいる。その中で見つけた、この一足。真っ赤な本体に黒字で「水虫」の文字。盗られない為の対策なのだろうが、ユーモアなのかリアルなのか…?インパクトが強すぎる。実際、盗られるのを考えなければならないのは寂しい事だけれど、こんな予防線を目にするとちょっと嬉しい。皆様にも楽しんで頂きたく、早速写真におさめました。
師走は何かと慌ただしく外出機会も増えますが、防犯対策はお忘れなく。


2025-11-19

旅は人づて

話題になった映画「国宝」の原作者、作家の吉田修一さんのエッセイを2冊続けて読んだ。ANAの機関誌「翼の王国」に掲載されているのをまとめた「作家と一日」「最後に手にしたいもの」で、内容は、作者が訪れた世界各地での出来事や出会い、発見、そして溺愛する飼い猫の話しもある。旅のエッセイは読後に旅行したくなったり自分もその場を見たくなったりする事が多いけれど、吉田修一さんのこのエッセイからは、旅したい!よりも、この作者の旅体験をもっと聞きたいもっと知りたいと思わせてくれた。同時に、人の旅話しでありながら何故かとても心が温かくなり、その理由は多分、行かれた先々のお話し全てに作者の感謝の気持ちが込められ、それがじわりと読み手に伝わってくるからではないかなと思う。旅先では有難うの気持ちを伝える機会が、普段より多い。また、旅に出る前も最中も、大小関わらず絶えず誰かの支えがある。それはとても幸せな事であり、その幸せに気がつくのが旅、とも言えるのでは?その幸せへの感謝が随所に見られるから、人の旅話しでありながら心が温まった、言ってみれば旅土産ならぬ幸せ土産、そんなエッセイでした。

2025-11-11

何でもないけど、何にもないわけじゃない

晩夏のある日のこと。サーフィンをしようと海へ行くと、波が無い。たまたま波をチェックしにきた友人も、この後もダメそーだねー、と言ってすぐに帰って行った。私はもう少し海を眺めていようと浜へ降りると、お一人、のんびり海に浮かんで波待ち中。しかし、微かなウネリにボードが静かに上下するのみ。この方の背中からも、もはや波に乗ろうなんて欲は全く感じられない。沖合には、止まっている?と思えるほどゆっくりと大型タンカーが進んでいく。たまにトンビやカモメが飛んできて、時間が動いている事を思い出させてくれる。この後も、何も起こらないし何も始まらない。のどかと言うより、のんきなひととき。でも退屈ではない。日記に書く事もないような、何でもない時を過ごしたその日の夜、写真を撮ったのを思い出し、見てみると、こんな風景が写っていた。何でもない一日だったけれど、何にもない一日では、なかったみたい。


2025-11-07

芋がら

「芋がら」をご存知でしょうか?干しずいき、とも言うらしい。先日知人から、美味しいよと言って分けて貰ったのだが、初めて見たそれは、枯れ草のようなドライハーブのような、干瓢を濃茶色にしたようなものだった。聞くと、里芋の茎の部分を干した、古くから伝わる保存食で、芋がら干しが秋の風物詩となっている土地もあるのだそう。アクが強いのでアク抜きをして水で戻し、お味噌汁や煮物に使うといいよと言われ、私は2㎝程に刻みお味噌汁に入れてみた。味も食感もわからず恐る恐る口に入れて、驚いた。柔らかく甘い。てっきり「イモガラ」なんて名前と枯れ草のような地味な見た目から、固くて苦味があると想像していたが全く逆で、お味噌汁の具は芋がらだけでイイ!と言いたくなるほど、旨味があり美味しい。しかも栄養価が高く、戦国時代の武将を支えた保存食だったとのこと。今は主に自然食品店などで販売しているようなので、見かけましたら是非召し上がって頂きたく。

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AI ESASHIKA

初めまして!江刺家愛と申します。
私はラジオパーソナリティ、MC等をなりわいとしています。鎌倉育ち、海が大好きなアナログ人間です。
今までWSF、ボディボードを経験し、現在はロングボードを楽しみつつ、貝集めて、ゴミ拾って裸足でのんびりしています。
最近、小さくなっていく砂浜が心配です。増えていくゴミが、切ないです。いつまでも、澄んだ海で、美しい日本でありますように。
これから、私の日常の中でのAlohaな出来事や出会いをお届けします。
少しでも、あなたの生活に潤いが生まれれば、嬉しいです。

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