2017-11-17
潤水
空気の乾燥が気になる季節がやってきた。部屋の中では暖房に、外へ出れば寒風に水分をとられ、目の周りはカサカサ、指先は割れ、背中は粉を吹いたりと、全身砂漠と化してしまう。そこで、美容関係の仕事をする知人に救いの手を求めたところ、水を飲め!と一喝。体内の水分量と肌の潤いは直結。冬は汗をかきにくいし寒い事もあり、体の乾きが伝わりにくく、気がつけばカラカラ…なんてことに。ガサッという音がしそうな私の肌に比べて真冬もツルリンとしている彼女が言うのだから説得力がある。質の良い水は万能薬! 飲んで良し、肌にも髪にもつけて良し。では、毎年クリスマス間近になると化粧品売り場には高級クリームやスペシャルエッセンスといった美肌効果のありそうな高額商品が並ぶが、その高級美容液とハワイウォーターを満たしたお風呂に入るのとでは、どちらが贅沢であり、どちらが美への近道であろうか?
2017-11-10
鹿鍋
伊豆のご実家から鹿肉を沢山送ってきたと言う友人から、では鍋を!と集合がかかった。鹿肉は低脂肪高タンパク鉄分豊富と、その栄養価から最近話題となっているし、何よりご近所の方が仕留めたばかりだと聞き、お腹の中からワクワクしつつ、いざ実食! 野菜と共に醤油出汁の中でグツグツと煮える鹿肉は、臭みが全く無く、あっさりとしていながらもジビエ独特の野性的な旨味をもち、噛むほどにそれが深まり、飽きることがない。牛、鳥、豚のそれぞれの肉の良いとこ取りな美味しさ。伊豆の山では鹿の大量繁殖が問題となっているが、滋味溢れる汁をすすれば、市場に上手く出回り生態系が守られることを願うばかり。
2017-11-02
想像と現実
お仕事関係で、長年電話のみのお付き合いの方が何人かいる。こちらはその声から、お人柄や容姿など想像し、ガッチリ体型だろうなとか甘めな顔に違いないなどと、勝手に作り上げていたりする。それが何かのきっかけでお会いした際、自分の抱いていた「その人」と、当のご本人とのギャップに驚いたなんて事もよくある。考えてみると甚だ失礼なのではあるけれど、それだけ声や話し方と言うのは印象深く、人の興味をひくものなのだろう。しかし最近は電話よりもメール、更にラインでのやり取りが増え、この声だけの中途半端なお付き合いの楽しさや、声から想像する秘密めいた魅力が減ってしまい、とても寂しい。